ヒストリエ

どーもみなさんおはこんばんちは

 

某ユーチューバーの挨拶だと思ったあなた。

実はこれ『Dr.スランプ アラレちゃん』のアニメのエンディング曲の歌詞が元ネタなんですね。

最近愛知県では夕方に再放送をしてまして、それに気づいた私でした。

 

さて、今回私がおすすめするマンガはタイトルの通り『ヒストリエ』です。

 

マンガ史上最高傑作という呼び声高い『寄生獣』の作者・岩明均が、デビュー前から構想を温めていた歴史マンガです。

 

紀元前4世紀の古代ギリシャを舞台に、マケドニア王国に実在した書記官・エウメネスの生涯を描いています。

実在の人物とはいえ、古代ギリシャの史料は乏しく、人物や出来事に関してはざっくりとした流れしか判明していません。

そこをいかに味付けできるかが作者の力量といえますが、この作者それがめちゃくちゃうまいんです。

紀元前3世紀の中国を舞台とした『キングダム』も同様ですね。

 

『ヒストリエ』でのエウメネスは、都市国家・カルディアの権力者・ヒエロニュモスの次男で、両親からも愛され、多くの奴隷も抱える、非常に恵まれた家庭で幼少期を過ごしていました。

しかしある日、とんでもない事件が起こります。

勇猛かつ野蛮と名高いスキタイ人の奴隷が主人と市民兵を次々と剣で殺傷して脱走を図り、カルディアはその対応に追われます。

その混乱に乗じ、ヒエロニュモスはその地位を狙った部下に暗殺されてしまいます。

部下は逃げきれずに死んだスキタイ人奴隷に罪を着せようとしましたが、賢いエウメネスはそれを見抜き、査問会の場で追及します。

部下は追及を逃れるため、エウメネス自身知らなかったエウメネスの出自を明らかにします。

エウメネスはヒエロニュモスの実の子ではなく、拾われたスキタイ人の奴隷であったということを。

結局その部下にヒエロニュモス家は乗っ取られてしまい、エウメネスは奴隷に堕とされてしまいます。

 

この最悪な状況からエウメネスがどうやって大国マケドニア王国の書記官に上り詰めるのか、そして王国の中で活躍していくのかは是非読んで確かめてください。

 

この作品の中でのエウメネスは非常に頭が良く腕も立つ人物で、非常に魅力的に描写されています。

心を動かされるタイミングは随所にありますが、個人的には単行本9巻のあるシーンには鳥肌が立ち、涙が溢れるほど感動させられました。

 

本当に面白いマンガなのですが、唯一の欠点は刊行ペースが遅いこと。

単行本は約2年に1冊しか出ないので、『HUNTER×HUNTER』『ベルセルク』と並ぶ3大【完結する前に作者か読者が死ぬ傑作マンガ】となっています。(筆者調べ)

 

なかなか次が読めないため、悶々とすること間違いありませんが、歴史に少しでも興味がある方ならドハマり間違いないの傑作。

自信をもっておすすめします。

ただ、人が斬られるなどの多少のグロ描写がありますので、苦手な方はお控えください。

 

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